休職中に遊んでいいのか。線引きはできても、答えは出ない

札幌の初夏、昼下がりのサッカー練習場で、フェンス越しに練習を眺める休職中の40代男性。iPhone 17eを手に、自然に動きたくなった瞬間と孤独に向き合う。 休職リカバリー

会社を休んで、2か月あまり。

「休職中に遊んでいいのか」
ずっと、頭のどこかにあった問いです。

これは、誰かに「遊んでいいですよ」と言ってもらうための記事ではありません
自分なりの基準はできてきた。
それでも、消えない気持ちがある。
その両方を、正直に書いておきます。

最初の1ヶ月は、遊びたいとすら思わなかった

休職して最初の1か月、どこかに行きたい、遊びたい、という気持ちは、そもそもありませんでした。

そう感じる余裕すらなく、自分の体調と向き合うことに、気持ちのすべてが向いていました。

少し落ち着いてきて、周りが見えるようになった

時間がたつにつれて、少しずつ落ち着いてきました。

休んでいて、ずっと家にいるだけの時間が、もったいなく感じられる瞬間も出てきます。
今しかできないことを、できる範囲で。
そう考えていたころ、ちょうどワールドカップが始まりました。

もともとスポーツが好きなので、試合を見ていると、少し気が紛れる感覚がありました。

家で見る分には、そこまで後ろめたくなかった

休職しはじめのころは、仕事に行っていないというだけで、気持ちが後ろ向きになっていました。
かなり気にしていたと思います。

それでも、日がたって少し落ち着いてくると、「そこまで気にしなくてもいいだろう」という気持ちに変わっていきました

家で試合を見ているあいだは気が紛れたし、強い後ろめたさはなく、自分を休ませる時間として過ごせました。

近くの練習を見に行った時は、後ろめたかった

ちょうど地元のプロサッカーチームが、札幌で練習をしている時期でした。
この時期にしか見られないことでもあり、平日なら人も少なく、落ち着いて見られます。

ただ、実際に見に行くかどうかは、かなり悩みました。
仕事をしていない中で、家族はどう思うだろうか。
会社に対しても、多少の後ろめたさはありました。

とくに家族に対しては、自分は今何もしていない、という思いがあったぶん、後ろめたさが強かったと思います。

それでも、あまり気にしすぎると体調も良くならないし、やりたいこともできなくなる
そこは割り切って行く、という選択をしました。もちろん、あちこち出歩いていたわけではありません。

何もしないこと全般への後ろめたさは、こちらの記事に書いています。

「遊んではいけない」とは思っていない

正直なところ、遊んではいけない、という気持ちは基本的にありません。

自分の時間をどう使うかは、周りが制限できるものではない。
それは会社に所属しているかどうかに関係なく、その人の時間は、その人のもの、という考え方です。

会社の規約に従って休み、規約に従って手当を受け取っている。
それ自体は、後ろめたさを感じるべき行動ではないと思っています。

ただ、自然に動きたくなるまで待つ

無理に動くと、体に反動がきます。

少し症状が落ち着いてくると、「今しかできないことをやろう」「ずっと行きたかった場所に行ってみよう」と、自然に考えるようになるものです。

ただ、そこで無理に予定を詰め込んで疲れてしまうと、その反動は必ず体調に出ます。
自分の場合はそうでした。

無理に動くのではなく、自然と「これをやりたい」と体が動くタイミングまで、しっかり休むこと。
それが大事なんだと思います。

遊びにも、していい遊びとそうでない遊びがある

散策、静かなカフェでの読書、家庭菜園のような、刺激の多くない遊びは、していいと思っています。

反対に、海外旅行のような刺激の多いものや、お金のかかる遊びは、自分の場合はなるべく避けるようにしています。

休職中はお金が入ってくる量が減り、先々への不安も出てきます。
日程を自分で決めて動くだけでも、体力を使うものです。
楽しいかもしれませんが、疲れも大きい。

絶対にだめ、という話ではありません。
そこは、その人の体調と考え方しだいだと思います。

会社に在籍しているあいだは、それなりの配慮がいる

自分が休んでいるあいだ、代わりに仕事をしてくれている人がいます。
家族も、自分のことを気にかけてくれている。

そういう状況がある以上、自分ひとりが休みを謳歌するわけにはいきません。
休んでいるあいだ代わりに働いてくれている人が、自分のSNSで旅行の様子を見たら、その後の関係に影響することもあります。
そうした配慮は、必要だと思っています。

よほど親しい人でない限り、同僚には会わない

この先、職場に戻るにしても、転職するにしても、人間関係は大事です。
最低限のつながりは、残しておいたほうがいい。

ただ、遊んでいる様子が見えてしまうのは避けたい。
また、仕事を連想させるような場所や人には、自分の体調を気遣って、なるべく会わないようにしています。

給与が下がることも、頭に入れておく

休職中は、給与が下がります。

来月には治るだろうと思っていても、体調不良が長引く可能性もある。
そこは、頭に入れておくべきだと思います。

だからこそ、お金は大事に使うべきです。
住民税の支払いなども含めて、収支を考えたうえで計画的に使うこと。
お金がなくなると焦りが出て、治るものも治りにくくなります。

白か黒かでは、語れない

ここまで考えてきて思うのは、白か黒か、ゼロか百かでは語れない、ということです。

結論としては、遊んでもいいと思っています。

私は自分なりの基準も明確にしました。

それでも、その基準の中で実際に遊んでも、後ろめたさそのものは消えません。
基準ができたからといって、気持ちが晴れて、遊ぶことに集中できるわけではない。

今、遊びに行ったとしても、たぶん後ろめたさは残ると思います。
その感情とは、これからも付き合っていくしかないのだと思っています。

無理のない範囲で、しんどい日は休んでください。
つらさが続くようなら、主治医に相談してください。


※この記事は、わたし個人の経験の記録です。気持ちの整理のしかたは人それぞれ違います。つらさが続く場合は、主治医や専門の窓口に相談してください。

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